ヤフオクに流れる無数の絵画を日常的にチェックしている。達人の手による絵画も1,000円で流れていく非常にエキサイティングな場だ。(描いた人は泣いていることだろう。)
↑こういうページで確認するのだが、小さな画像でも意外と分かるというか、気になる絵というのがある。
こんな極小画像から自分が何かを読み取っているのがおもしろく感じられて、自分はどんな絵に引っ掛かるのか考えてみた。
条件の一つに「歪み」があるような気がした。
この間眺めていた時はこの絵が気になった。
雨なのか、黒い霧みたいな描写が不穏な感じを出していていいと思うが、パッと見たときに自分が引っかかったのは「真っ直ぐ建っていないビル」なんじゃないかと思う。小さな画像を見て一番最初に飛び込んでくる情報はそれじゃないかと。
このビル群が整然と描かれていたらどうだっただろう。それでも魅力的だったとは思うが、流れていく視線はこの絵で止まっただろうか。
「歪み」が絵を悪くしない、むしろ良さになるという気付きは描く時の助けになる。
自分が絵を描く時、つい正確に描くことを意識してしまいズレると落胆してしまうが、歪みやズレが魅力だと分かっていればズレても気落ちせずに続けられる。