島成園 祭りのよそおい

ボールペン

NHK日曜美術館で↓この美術展を取り上げていた。

いい絵がたくさんあって興味を惹かれた。

その中の一つを描いてみた。島成園という画家の『祭りのよそおい』から。左から二番目の子を描いた。

https://nomurakakejiku.jp/cms/wp-content/uploads/2023/01/14-%E3%80%80島成園%E3%80%80祭りのよそおい%E3%80%80.jpg

現物を見ていないのではっきり言えないが、この子の顔はかなり気合いを入れて描いたんじゃないかと思う。繊細な描写からそんな感じが伝わってくる。作品としては物語性のある絵になっているが、それはある種の作法としてやっているだけで、意識的か無意識的か、本当のテーマはこっちだったんじゃないか、みたいな気がした。

人物の描写が丁寧で、人を描くこと自体が好きだったのだろうと思う。作品としては物語性がないと評価が上がらないのだろうから、そういう要素は織り込んでいるけれど、分かりやすすぎる構図が逆に「そっちは主題じゃない」と伝えてくる。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ec/Okamoto_Koen_Kitani_Chigusa_Shima_Seien_Matsumoto_Kayo_%28May_1916%29.jpg

 左から三人目が島さん。右端の方はなんか現代っぽい。